介護のはじまり、どこに相談する?
「自分で身の回りのことはできるし、まだまだ介護なんて必要ない」と思っていても、加齢による体の不具合や急病、事故などによって、突然介護が必要になることがあります。イザというときに、安心して介護をしたり、受けたりするためにも、介護準備の手始めに介護保険の知識を身につけておきましょう。しくみを知って上手に活用することが大切です。
介護のはじまりのサイン

日々の暮らしの中で、こんなサインが現れたら、誰かの手助けが必要です。今後の暮らしをどう継続していくのか、対応策の検討を始めましょう。早めに対応策を打っていくことで、介護予防ができたり、介護状態の進行を抑えることも可能です。
介護のはじまりのサイン チェックリスト


- 膝や股関節、腰が痛くて一人で外出ができない。家の中で手すりを持たないと転倒がこわい
- 食欲がない、何を食べても美味しくない。空腹を感じない
- 衣類のボタンをはめられない。着替えや身だしなみに気を使うのが面倒だ
- 身体がだるくてお風呂に入りたくない。面倒だ
- トイレに間に合わなくなり、お小水(尿)やお通じ(便)を漏らしたりすることがあり、外出するのが怖い
- 眠れない、夜間何度もトイレにいく
- 料理の味付けの目分量が違ってきた。又、鍋をこがすことが頻繁になってきた
- 家のゴミを出す日を忘れてゴミが溜まってきた
- 片づけた場所を忘れて、いつも探し物をしている
- テレビの好きな番組や好きな音楽、趣味に興味がなくなった
まずは、地域包括支援センターに相談
「介護保険を申請したい。でも何から始めればよいのかわからない」そんなときは、まずお近くの地域包括支援センターを訪ねましょう。地域によって、「高齢者なんでも相談」「あんしんセンター」など独自の名前がついていることもあるので、自治体のホームページで調べたり、市役所に問い合わせたりするといいでしょう。
地域包括支援センターは、その地域に住む高齢者のよろず相談に対応してくれる機関です。主任ケアマネジャーや保健師、社会福祉士などがいて、それぞれの専門性を生かして、連携しながら業務にあたります。
<地域包括支援センターの業務内容>
- ① 高齢者の医療・福祉に関する総合的な相談
- ② 介護予防ケアプランの作成、介護予防ケアマネジメント
(自立した生活ができるよう支援) - ③ 成年後見制度や虐待防止などの権利擁護業務
- ④ ケアマネジャーへの支援など
*介護保険の申請やサービス内容についても教えてくれます。